新しい現場に入りました。場所は場所は滋賀県高島市で、滋賀県造林公社さまの分収造林事業(木材生産)です。
発注ではA・B材の生産となっていましたが、実際の立木の状態を確認すると、曲がりや樹皮剥ぎ被害が多いことから、全てC材で出す提案をしました。
C材の材価はA・B材より安く、同じ材積では木材販売による利益は減少します。ですがC材は、A・B材に比べ搬出する材積量を増やせます。搬出材積を増やしてその減少分をカバーし、造材や仕分けの手間を減らすことで利益が上がります。
弊社提案の方が、公社さまの計画より利益アップになるとアピールしたところ、ご納得いただけ採択。オールC材案で現場を任せていただけることになりました。
全てC材で出すメリットは、作業面のほかにいくつかあります。中でも大きなメリットは、ほぼ全ての幹を出すため、林地残材が少なく済むことです。
※ABCはグレードで、A材が最も価値が高く、建材として利用されます。B材は合板に、C材はチップになります。
最初は作業道の設置から。水が多く、既設道の路面がグジュグジュしていましたが、溝を掘ることで水の流れを作り、路面の水を少なくする処理をしました。これだけ流れ出ているので、溝が効果を発揮すると思います。
画像は3日目のものですが、このように既設道を補修し、いよいよ林内に作業道をつけていきます。
これから作業道が設置されていき、その作業道を使って搬出間伐をしていきます。
上の画像で皮がめくれているのは、クマなど獣害被害によるものです。作業道が完成したら、最後に獣害テープ巻きをして終了となります。弊社は森や山の状態をじっくり観察し、豊富な経験を活かして最良な提案をいたします。今回のように、予定変更になることもありますが、すべては森や山を最善の状態にするため。ひいてはお客様におよろこびいただけると確信しています。
お客さまの希望を伺いながら、じっくりヒアリングをしながら進めていきます。
「山を守る」「森を守る」はどうぞ弊社にお任せください!
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